旧前田家本邸保存活用計画(19-7-5)

「重要文化財旧前田家本邸」の洋館は東京都の管理となっているが、庭園と和館は目黒区の管理である。目黒区はその保存管理計画を平成22年3月31日付けの冊子で公表している。編集は目黒区のみどりと公園課ではあるが、委託先が公益財団法人文化財建造物保存技術協会となっており、その改訂版を作るとしても、専門知識の面から協力が必要になるのだろう。

 とはいえ、この10年の間には平成25年に国の重要文化財に指定され、昨年10月には洋館の改修工事が終わって一般公開されている。

 ホームページは今年の4月に更新されているが、中身はこの10年でどうなったのか。平成22年度から26年度まで、それぞれ保存・修復工事をすることになっているが、そこにはない耐震補強工事をしているものの、詳細は分からない。目黒区民の関心が多いとも思えないから議会も触れないだろう。

 https://www.city.meguro.tokyo.jp/gyosei/keikaku/torikumi/komaba_bunkazai/hozon_keikaku.html

 来館者からは何故無料なのか、維持管理の費用はどうするのか、との声が、主として東京都が管理する洋館に対してとはいえ多く聞かれる。

 重要文化財旧前田家本邸が目黒区立の公園ということでよいのかどうかを含め、目黒区民や近隣住民に限らない幅広い方面からの検討がされてよいのではないか。今回の洋館の修復により、庭園全域を目黒区の管理としておくには荷が重すぎる文化財になったとも思えるのだが。

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江戸と東京 (19-6-29)

東京という地名が、1868年7月17日に江戸を東京と改称してからのものであることは当たり前のこととはいえ、明治時代には江戸町民のみならず、京都の人たちの中にも、違和感がもたれていたのかもしれない。また、参勤交代で江戸藩邸と国元を行き来していた旧藩士たちの気持ちはどうだったのだろう。

それでも、江戸という地名のもつ前近代のイメージを払拭し、西洋化を推進していた文明開化の帝国日本の首都として、かつてなかった都市名が全国に浸透していったのであろうか。江戸の名は、文明開化以前の時代の象徴のようにみなされていたこともあったろう。江戸の街並みが滅ぶような形で東京になり、明治の学校教育がはじまると、江戸という地名に親しみを持つこともなくなり、全国的な政治・経済活動の中心地の首都東京が定着していったと思われる。

目黒や駒場は、東京が誕生する前からの地名であるが、江戸の一部ではなかった。それが1871年の廃藩置県により東京府の荏原郡となって、東京の一部となったのである。江戸が東京になったのではなく、江戸の跡地を中心に東京が作られたといってもよいかもしれない。

東京があれば西京はどうかということなのだが、京都市には西京区があり、「西の京」を称している山口市もある。北京、南京はいうまでもない。

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国家公務員駒場住宅跡地活用の見通し (19-6-12)

駒場東大前駅西口に、駒場野公園にほぼ隣接するようにしてある国家公務員駒場住宅跡地。面積は約1万平米で現在6棟の建物があるが、今年度中には、民間事業者による活用方針が決定するスケジュールで検討が進められている。

 現在はさまざまな意見を集約した上での中間のまとめが目黒区から公開されており、これにより、民間事業者の提案を目黒区が受ける運びとなっている。

 区から民間事業者に提案の中に盛り込めないかを働きかける施設等は次のものである。

1.区として設置必須とする施設等

  〇防災関連施設、〇歩行空間・広場

2.区として設置すべきとする施設

  〇地域コミュニティ活性化施設、〇地区生活施設、〇高齢者支援施設

3.民間事業者からの提案に応じて、区の活用方針案策定の段階で検討していく施設

  〇障害者支援施設、〇介護予防や健康寿命延伸を目的とした高齢者向け住宅、〇医療機関

 また、ハード面だけではなく、施設整備によるソフト的要素として以下のことも求めている。

①地域住民も含めた多世代交流が継続・促進する取組

②障害者をはじめ、誰でも安心・快適に利用できるようバリアフリー化の推進

③災害時に地域住民と協力しあって共助できるような取組

④地区の玄関口としての景観形成

⑤みどり豊かな周辺環境、学校の多い文教環境との調和

⑥地域の防犯性・安全性の向上

⑦駅前及び近隣商店会の活性化につながるアイデアの提供

⑧目黒区都市計画マスタープランに掲げる良好な住環境の形成

 上記を踏まえ事業が実現可能かどうかを民間事業者に確認をし、活用方針素案をつくる。ただし、意見を聴取した民間事業者の名前やその事業計画をそのまま公表することはしない。

 駒場以外の目黒区民には関心が乏しいかもしれないが、東京大学をはじめとして、駒場東大前駅を利用する学校にとっては、学生・生徒の環境に関わること。事業者からすると、恰好のイメージアップにつながる建築物を作れることになる。

活用方針は年内には出てくるものとして見守りたい。

 

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