渋谷駅終わりのはじまり (20-9-14)

東急東横店西館と南館の解体工事が10月からはじまる。2024年末までの4年にわたる工事である。2027年の竣工に向けて、渋谷スクランブルスクエア西棟と中央棟の建設に向けての準備も行われていることだろう。

東急東横店は3月に閉店したが、地下の食品売り場は残っていた。玉川改札から井の頭線への通路もそのままであった。地下鉄銀座線の新ホームに向かう通路も利用できた。それが今月25日にはすべてなくなる。ついでに1957年に誕生した地下街の『しぶちか』も改装のため来年7月まで閉鎖される。

世界に向けての日本の顔のようになっている渋谷駅前スクランブル交差点の景観が変わってしまう。新しい顔の誕生は2027年末。これから7年もの期間、渋谷駅の顔は定まらない。コロナで観光客はいなくなったが、暫定的な渋谷駅の顔がどのようになるのか。

渋谷駅を日常利用している人たちにとっては、不便なだけなのか。あるいは、工事の進捗状況をエンタテイメントとして見せることができるのか。

いずれにしても、これまでの渋谷イメージの終わりのはじまりとはいえないだろうか。

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東京の観光振興を考える有識者会議 (20-9-9)

東京都産業労働局の主催する表題会議が、9月9日15時から16時までの1時間、小池知事の出席のもとに開催されオンラインで生中継された。コロナの影響でインバウンド客が壊滅状態になった観光業をこれからどうするか、という内容である。

コロナが終わってから日本に観光旅行に行きたいという海外のニーズもあり、V字型の回復は来年以降に期待されるものの、当面は国内の旅行需要をどれだけ取り込むかということになる。課題の一つとして、現在一部の地方で見られる「東京からの来訪者お断り」のような偏見をなくすことがあり、コロナのために海外からのお客さんを差別するようなことのないように啓蒙しなければならないということが挙げられた。

インバウンド客のない今、空いているのがよいという気分もある。交通機関や映画館などでも、隣の席が空いているのはよいものとの感想もあるだろうから、静かになった街がまた混雑することは歓迎しない人も少なくあるまい。

同時に国内の旅行を喚起するような情報発信の重要性も指摘された。「オンライン東京ツアー」という言葉もあったが、これはTABICAなどですでに行われており、このブログの筆者もそうしたオンラインでの渋谷ガイドツアーを実施している。そうした試みにも注目してもらいたい。

観光についてのみならず、こうした公的な会議は一般に公開されるようになるだろう。それにより、主催者が多くの意見を吸収しやすくなると共に、行政の動きを直接知ることで、それに素早く対応することもできるようになる。そのチャンスを有効に活用できるようにしたい。

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風のガーデンこまば (20-8-26)

淡島通の駒場バス停前にある愛隣会は、1946年1月に戦争で生活手段を失った人たちを近衛輜重兵聯隊の旧兵舎に受け入れることから始まった社会福祉施設。現在では、高齢者福祉施設、障がい者支援施設、保育園、学童保育クラブなどがあり、0歳から100歳までのさまざまな年齢層の人たちが生活する大きなコミュニティになっている。

その広い敷地の有効活用の一つに、駒場東邦高校の生徒が参加する野菜畑づくりがある。今回はコロナ禍で施設内への入場が制限される中、野菜畑の横に花壇のある交流スペースを作ることになった。障がい者支援施設である目黒恵風寮の「風のガーデンこまば」プロジェクトで、憩いの場を屋外に設営するというものである。

その工事を担当するのは近所に住む高齢者のボランティア。自然の中で体を動かすことに意義を見つけている人たちで、とりあえず現在4人が週3日、1日1時間土を掘り起こすことから始めている。この夏から始まった活動であるが、季節の自然と触れ合い、幼児たちとの触れ合いを楽しみながら汗を流しているのだ。

高齢者の活動の場がコロナで制限されている中、屋外で密になることなく、声を出すことも少ない作業をするのである。現在、ボランティア受け入れが難しい中、屋外の活動である「風のガーデンこまば」ではボランティアを受け入れてくれる。形が整えば地域の居場所にもなるのだろう。多くの人たちに知られるものになってほしい。

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