元気のない高齢者のために(2017-11-28)

元気で活動する高齢者がもてはやされる。しかし、それが理想だとしても、誰もが元気で活動できるわけではない。元気のない高齢者の方が多いのではないか。それでも、テレビなどで元気に活躍する高齢者を見て、あのようになりたい、と思うものなのだろうか。

高齢者が病気になると医療費がかかる。要介護状態になると介護費用もかかる。高齢者は元気で活動してピンピンコロリで亡くなってほしい。社会も高齢者自身もそう願う。

そう願うから介護予防のためというプログラムが数多く用意される。目黒区のホームページに「近日開催の介護予防教室」という画面がある。そこで紹介されているものだけでも以下のプログラムがある。
銭湯で介護予防「ハツラツ脳トレ体操教室」
介護予防「ひざの痛み予防講習会」
介護予防講演会「からだとあたまの鍛え方 理学療法士による運動の実践」
介護予防「骨折捻挫予防教室」
介護予防「脳とからだのいきいき教室」
介護予防「トリム体操教室」
介護予防「お口と食の健康教室」
介護予防「まるごと教室」

これらに参加する人の数は対象となる年齢層の何パーセントになるのだろう。このために投入される区の職員の時間はどのくらいなのだろうか。その時間は何をけずって生み出しているのか。そしてその成果は。

要介護状態になることを望む人はまずいない。しかし、元気な高齢者でありたいと願っても、いずれ元気はなくなる。それを不幸なことと思うか、自然のこととして受け止めるかで、ずいぶんと違うのではないか。

元気のない高齢者でも、要介護状態であっても、それを少しでも苦痛と感じないようにするための工夫・努力も必要だろう。こまば高齢社会勉強会では、そんなことを話し合うと共に、高齢者のためのよりよい製品・サービスの提案力をもてるようにしていく仕組みを考えている。

経済産業省が提唱していうビンテージ・ソサエティにならって、こまばビンテージ倶楽部にしようあとも。

次回は12月26日(火)。愛隣会の地域交流スペースここからカフェでの開催である。

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『駒場リビングラボ』を構想する(2017-11-17)

公平・平等が行政の基本的なスタンス。目黒区なら全区の課題を、同じやり方でということになりやすい。またこれまでに決められたルーティン業務以外のこと、ないしは改革・改善をする時間的余裕やモティベーションを行政職員に求めることはむずかしい。これを議会や住民が批判してもはじまらないし、首長も公平・平等の立場を取ることの方が普通なのだろう。結局は地域ごとの自主的な活動を促進し、住民の工夫に委ねる以上のことはできないのである。

高齢社会の課題にどう対処するか、ということについては、経済産業省が高齢社会ということばではなく、ビンテージ・ソサイエティと名づけ、地域に密着した取り組みをリビング・ラボ(ビンテージ・ソサエティ・ラボ)として開始している。例えば、川崎の伸こう福祉会の特養で高齢者に出番のある運営を試みるというものである。

また、活力と魅力ある高齢社会づくりを促進し、新しい価値を発信する拠点となることを目指すという高齢社会共創センター(所在地:東京大学内)では、その中核事業としてリビングラボを位置づけ、現在『鎌倉リビングラボ』を運営している。リビングラボはヨーロッパを中心に世界に400ほど存在しているそうだが、日本でもこれから全国の基礎自治体に誕生させていくことを構想している。

そんな中、目黒区議会でもリビングラボに関心があるやに聞いているが、これは地域からボトムアップでやっていくしかないことを、16日に開催された高齢社会共創センター創設記念のシンポジウムを聴講して理解した。

そこで、2016年3月から愛隣会の地域交流スペースを会場として毎月開催している『こまば高齢社会勉強会』を、駒場リビングラボへと発展させるようにしていきたい。これまでの高齢者の学び合いから、具体的な目標を掲げたものにバージョン・アップするのである。地域の皆さまには大学関係者の方も含め、どなたでもご参加いただきたいと思っている。

ちなみに今月は28日(火)の13時30分から2時間ほど。場所は駒場バス停前の愛隣会ここからカフェである。

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亀井静香氏の記者会見(2017-11-15)

フリーのジャーナリストの団体である自由報道協会主催の亀井静香氏記者会見が、道玄坂のビルを会場として開催されたので参加した。冒頭に、民主党政権時代には国民新党の代表として金融担当大臣となり、記者会見を記者クラブから開放したという実績が主催者から紹介された。

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まず主催者から用意された質問に対する発言で10分。

「日本では言論の自由を駆使していない。権力による弾圧がなくても、大手メディアは見えざる手で自主規制させられている。個々の記者はそのことに気づいていても、迎合しなければ組織の中で生きていけないのであろう。本日の記者会見も、一般のメディアなら来なかった。そんなに暇ではない。

衆議院選挙についてはあたりまえの結果であった。自民党は何もしていない。野党がまとまらなかっただけである。自分の党だけが議席を増やせばよいという小さなエゴイズムである。共産党の志位委員長が一番政治家らしい。各野党はその期待に応えなかった。

政治がこんなに弱くなってよいのか。野党も対米自立の意識がない。アメリカの傘の下での与野党の闘いになっている。北朝鮮が暴発すれば、被害は日韓にあり、アメリカにはない。反米闘争がなくなった現実は由々しい。反米を言わずに政府を批判している。子分の安倍を批判しているようではだめ。」

続いて質疑応答。

1.トランプ大統領の訪問について
○反トランプデモがなかったのは日本だけ。横田基地で米兵相手の演説をし、それをNHKが放送するというのは嘆かわしい。

2.共産党に対する過剰アレルギーは何故
○政権を取る気持ちがないからである。

3.日本にCIAエージェントがいるのではないか
○日本中にいるのはあたりまえのこと。それをせずに国はなりたたず、やっていないのは日本だけ。表のことだけで国家は成り立たない。CIA的なものは必要で、情報をとり工作するのはあたりまえである。

4.小選挙区制の評価について
○変わりっこないことを議論してもはじまらない。制度はよくないと思うが。

5.マイナンバー制度による監視世界の怖さについて
○国家権力が国民の動向を把握したいのは本能ともいえる。それを国民の側がどこまで許すか。議会で決めるしかない。裏側から見ると、監視は国民を保護するという面もある。

6.天皇後継のあり方
○マッカーサーがイギリスの王室を見習うようにしたが、天皇は軍と財力で地位を得た外国の王室とは違う。天皇は世俗の権力の上にある権威である。退位は権力の行使である。天皇が自分の意思で就いたり引いたりするのは権力の行使である。天皇の地位をめぐって争いのないように伊藤博文が皇室典範を作った。天皇は神と人をつなぐ神主の親玉のようなものである。

7.暴れない若者をどう思うか
○世の中の矛盾を改めようとする力がなくなっている。極左が暴れまわっていた時代に日本は発展した。かつての学生運動は理論ではなく理不尽なことへの反発だった。昔は親のスネをかじる学生は少なかった。今は親によっかかった人間しか育たない。今のようでは日本の将来は暗い。

8.永田町にオカルト的なものがあるようだが。
○知らないけれど、オカルト的なものがあっても仕方ない。科学では証明できないことがある。生きているのは大きな力によっている。いいんじゃないか。

亀井静香さんは1936年11月1日生まれとあるから81歳になったところ。「この国に対する遺言は?」というメールでの質問に対して「まだ生きてます」という答えであった。

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