感染だけではないコロナ禍のリスク(2021-4-17)

新型コロナウイルスワクチンの接種券は目黒区では75歳以上の方に4月19日から、65歳から74歳の方には5月17日から発送される。接種券が届いたら、電話かLINEで申し込むということだが、LINEアカウントを持っている高齢者は極めて限定的だろう。電話はなかなかつながらないようではあるが、ともかくワクチン接種ははじまる。

ワクチン接種を終えた高齢者にはGo To Travelを勧めるということになるのかどうか。老人クラブでの活動が早急に再開されるのか。

 そのような中にあって、コロナ禍で感染リスクを気にするあまり、外出を控えることで体や脳に及ぼすことになる影響のリスクは十分に伝えられていないことが気になる。感染した人の数より、外出を控えたことにより認知症の発症や、動けなくなったという人の数がこれから増えてくるように思える。身近に聞く範囲では、そのような傾向なのだ。

 元気な高齢者でも、いずれは要支援、要介護になる可能性がある。その時は家族が面倒を見てくれるという漠然とした期待をもちながら、社会とのつながりを過ぎた日々の人たちに依存しているような傾向はないだろうか。コロナ禍で、高齢者がこれまでの社会とのつながりを維持することが難しくなっている中、ポストコロナの将来に、それが完全によみがえるとも考えにくい。

 そうした課題に応えるよう、行政は対策を講じている。国全体で具体策が立案される中、目黒区では、高齢福祉課いきがい支援係、介護保険課地域支援事業推進係、介護予防係の3部署がその所管となって高齢者を支援している。いきがい支援係では老人クラブへの支援やシニアいきいきポイント事業、地域支援事業推進係は目黒区社会福祉協議会と共に、区民の自主的な活動を支援する。介護予防係はめぐろ手ぬぐい体操など介護予防に役立つ活動を指導しているのである。

 部署がまたがって分かりにくいのだが、責任の所在よりも、さまざまな視点からの対策を課題としているといってよいのだろう。

 コロナ禍の中で高齢者が地域で活動しているものの中に、愛隣会目黒恵風寮『風のガーデン』でのボランティア活動がある。屋外でマスクをしての活動なので、継続ができているものだ。

目黒区の『シニアいきいきポイント事業』の対象であり、地域支援事業推進係が提供している『北部いきいきおでかけマップ』でも紹介されている。

ボランティア募集 | 指定障害者支援施設 目黒恵風寮 (m-keifu.jp)

 ボランティアというと、無償労働を提供することとの印象もありそうなのだが、本来、自主的に行う誰かの役に立つ活動と考えるとよいのだろう。介護予防のために体操などをするだけでも、社会貢献にはなるのだろうが、ボランティア活動により、誰かが喜んでくれると分かればうれしいことである。草むしりやゴミ拾いで環境がよくなれば、誰が喜ぶかは見えなくても、きっと喜んでもらえる。

 とはいえ、それが誰かの指示によりなされるのであればそれほど楽しくないかもしれない。大会や案内などのボランティアではそういうこともあるだろう。だからそんなのはまっぴらと思われるのも仕方ない。でも、もっと自主的で自由な活動もあるのだ。

 住んでいる地域でどのようなボランティア活動が行われているかはわかりづらい。社会福祉協議会が地域のボランティア活動を紹介する機能をもっているのだが、そのことはもっと知られてよい。

| | コメント (0)

渋谷にオープンした世界を目指す新しい店(2021-3-28)

渋谷駅のシンボルのような存在でもあった東急東横店が閉店したのが去年の3月。それから1年後になる今年の3月にAwesome Store TokyoStandard Productsという二つの店が渋谷にオープンした。昨年11月に渋谷センター街にオープンして話題になったIKEAはスウェーデンの会社だが、今月オープンした2店は英語表記とはいえ日本の会社によるものである。世界進出を視野にいれているのだろう。

Standard Productsはダイソーの新業態店舗で、井の頭線西口改札のあるマークシティ・ウェスト1階に100円ショップのダイソーと並んで同時に出店した。

Awesome Store Tokyoは東急本店と東急ハンズをつなぐ通りに新しくできたヒューリックのビルの1・2階での展開。ニューヨークの地下鉄と街並みをイメージしているそうである。

 3店舗ともに共通するのは生活雑貨の店ということ。無印良品、東急ハンズ、LOFT、更にはメガドンキといった既存店と、カテゴリーでは競合することになる。

 昭和の時代には百貨店で売られていた生活雑貨が、専門店に移ったことになるだろうか。それでも渋谷がショッピングの街として、幅広い世代の買い物客が来るということは考えにくい。渋谷の街を体験するために訪れる、国内だけではなく世界の人たちが、賑わいの中で土産物を買うように楽しむ店のようである。

| | コメント (0)

裏渋谷通りで年内に3棟のビルが竣工(2021-3-13)

道玄坂上交番横から旧山手通りにぶつかる道は、明治維新以前から滝坂道と呼ばれた道で、渋谷区と目黒区の区界になる三田用水跡を越え、現在は暗渠となっている空川を渡って淡島通に通ずる。徳川将軍の鷹狩の折にも使われた歴史ある道なのだ。鷹狩の折に利用したのが御用屋敷で、現在は駒場高校などの施設になっているが、明治になってからはその一帯は陸軍の施設として使われていた。

 代々木にも世田谷にも陸軍の施設があって、その陸軍士官の需要を当て込んでできたのがこの道の沿道にできた円山花街であった。花街は三業地ともいわれ、検番と呼ばれる芸者を管理する施設があったので、いつしかこの道が三業通り、あるいは検番通りと呼ばれるようになった。しかし今では、そんな名前を知る人は70歳以上になっているのかもしれない。

検番がなくなった後、この道は神泉仲通りとされていたようだが、その名称をアピールすることはなかったようだ。それが、数年前に裏渋谷通りという名称が決まり、積極的に使われるようになっている。

 その裏渋谷通りで現在3棟ものビルが工事中である。坂道の底のような位置になるマルエツプチの前に地上5階建てのものが建ち、その用途は飲食店となっている。4月30日に竣工予定である。旧山手通り方向に少し坂を上がったところが地上8階のビル。こちらの用途が店舗・共同住宅とあって、11月25日の竣工予定。更に坂を上がって旧山手通りの信号を渡ったところに、地上10階建てで、店舗、車庫、共同住宅のビルが10月30日に竣工予定である。

 コロナ禍でビルができてもテナントが入りにくい状態だろうが、神山町の奥渋谷通りと違って車の通行が少なく、歩行者天国に近い状態なので、店が増えると人が集まるということになるのだろう。少なくとも住民の数が増えることは確かである。

| | コメント (0)

«大坂上バス停前に建つビル(2021-3-8)